目次
「不動産担保ローンってどういう流れで借入まで進むの?少し不安」という声も多く聞きます。今回は、この不安を解決すべく、筆者が東京スター不動産担保ローンに実際に申込んでみました。
【申込】東京スター銀行のウェブサイトから申込み
日時:2017年8月28日(月曜日)10時
その1.東京スター銀行のウェブサイトに行く
東京スター銀行「スター不動産担保ローン」ウェブサイトはこちら
その2.「仮申し込み」ボタンをクリックする
ポイント
「仮申し込み」とは、ウェブ上の第一段階の申込みフェーズのことで、この後「申込書類」が送られてくるので、それを返送する段階で「本申し込み」になります。銀行にもよりますが、不動産担保ローンや住宅ローンでは、2段階の申込みフェーズを設けることが一般的です。「仮申し込み」の段階で審査に落ちるケースもあります。
その3.「申込み情報」を入力する
お名前
名前を入力します。
電話番号
電話番号を入力します。
ポイント
自宅の電話番号でも、携帯電話でも、勤務先の電話番号でも構いませんが、固定電話の方が信頼性高い為、若干ですが審査に通りやすくなります。
年齢・性別
年齢と性別を入力します。
ご自宅・住所
自宅の住所を入力します。
ポイント
自宅が担保物件である必要はありません。ただし、登録した自宅と本人確認書類の住所が違うなどは審査にマイナスの影響があります。また、この登録住所に「申込み書類」が送られてくるので、間違えの内容に記載しましょう。
担保物件情報
担保物件情報を入力します。
ポイント
担保物件情報と言っても、この段階は仮申し込みですので、詳細の物件情報は不要で、土地面積(専有面積)と物件種類ぐらいなのですが、最終的に提出する担保物件の書類(「売買契約書」「謄本」)と差が大きすぎると審査ではマイナス評価になってしまうため、正確な情報を「謄本」や「売買契約書」をチェックして入力することをおすすめします。
この担保物件を担保として住宅ローン、不動産担保ローン、銀行融資などを受けている場合には「有」にチェックします。
不動産担保ローンの担保は「第一順位であること」が絶対条件ではありませんが、他の借り入れの抵当権があるとその分、担保としての評価は下がってしまいます。
お借り入れ内容
- お借り入れの目的
- お借り入れの希望金額
- その他お問い合わせ
を入力します。
ポイント
お借り入れの目的(資金使途)は、不動産担保ローン審査では非常に重視されるポイントです。この後のヒアリングでも「何に使うのか?」のヒアリングが行われますし、申込時には見積書やパンフレットなど金額が確認できるの提出を求められます。ここでも正確な情報を記入することを心がけましょう。
「お借り入れの目的」は、選択肢の中から選択します。
「お借り入れの希望金額」は、100万円以上1億円以下の10万円単位で入力します。
その4.「仮申し込み」確認画面の内容をチェックする
入力した内容のチェック画面になります。
今回の申込みでは
- 借入額希望額:100万円
- 資金使途:教育資金
担保物件
- 土地面積:102.88㎡
- 物件種別:戸建て
- 本物件を担保とした他の借入:無
の申込みをしています。
実際に筆者が千葉に所有している不動産物件になります。
その5.「仮申し込み」が完了する
仮申し込みが完了します。
【ヒアリング】東京スター銀行の担当者から内容の確認連絡
日時:2017年8月29日(火曜日)14時
登録した携帯電話に申込みの翌日に連絡がありました。
「東京スター銀行の○○と申します。△△様のお電話でよろしかったでしょうか?」
「はい。」
「今回は、東京スター銀行『スター不動産担保ローン』にお申し込みいただき誠にありがとうございました。申し込み内容について、二、三、確認させていただきたいのですが、今お時間はよろしいでしょうか?」
「大丈夫です。」
「ありがとうございます。」
「お申し込みいただいた内容を拝見すると、資金使途は『教育資金』ということですが、お子様の学校などの費用と考えてよろしいのでしょうか?」
「いいえ違います。私自身がビジネススクールに通うための授業料として、100万円ばかり借りたいと考えました。」
「そうなんですね。承知いたしました。」
「ちなみにまだ、どのビジネススクールに行くのか?悩んでいる最中なのですが、申込み時点で見積書など必要になるのでしょうか?」
「パンフレットなどで大丈夫ですよ。」
「今は、お勤め中でしょうか?」
「いいえ。自営業というか、会社経営者です。」
「代表者様ということでお間違えないでしょうか?」
「はい。」
「経営されている会社の事業歴は何年ぐらいになるでしょうか?」
「4期目がおわるぐらいです。」
「事業歴は2年以上経過されてるということですね。であれば大丈夫だと思います。お申し込みいただく際には決算書の提出も必要になります。」
「えっ、決算書も提出するのですか?」
「はい。サラリーマンの方であれば、住民税納税証明書などで良いのですが、法人の代表者の方にお申し込みいただくときには経営されている会社の決算書も必要になります。」
「担保物件は、△△様のご自宅ということでしょうか?」
「いいえ違います。不動産投資用に中古の戸建物件を購入したものがあり、それを担保物件にしたいと考えています。」
「その戸建てにはどなたが住まれているのでしょうか?」
「今は賃貸に貸していて、介護事業者が借りています。」
「その担保物件は、住宅ローンや不動産担保ローンなどの抵当権はついていますでしょうか?」
「いいえ。現金で購入していますので、担保に遣ってはいません。」
「そうなんですね。承知いたしました。」
「△△様は扶養されているご家族はいらっしゃいますでしょうか?」
「いません。」
「承知いたしました。以上で確認は終わりなのですが、本申込をしていただく前にいくつか注意事項があるのでお伝えします。
今回のお借入希望額は100万円ということですので、金利は審査次第で変動してしまうのですが、おおむね 8.0%~9.0%ぐらいになるかと思います。
また、お借り入れに伴う諸費用として、事務手数料10万円(税別)、司法書士報酬、登記手数料、印紙税などで数万円必要になるので、こちらもご了承ください。
△△様のご事情の場合は、お借入額が100万円と少額ですので、諸費用負担が借入額の15%~20%になってしまいます。もしかしたら、諸費用の負担がないカードローンなどの方が返済期間によっては返済負担が小さくなるかも知れませんので、ご検討してみてはいかがでしょうか。
最後に、この電話の後にヒアリングの内容を加味して、申込書類を郵送させていただきます。その後、記入いただいて、書類と共にご返送いただければ、審査の後、ご来店いただいてご契約、登記、融資、という流れになります、だいたい1ヶ月ぐらいの時間がかかると思っていただければよいかと思います。
以上になりますが、ご質問などございますでしょうか?」
「たしかに・・・、100万円借りて諸費用が15万円で金利が8.0%だとしたら、カードローンで諸費用0円で金利15.0%の方が返済負担は小さいかもしれませんね。ちなみに貴社の不動産担保ローンを借りる方にはどのような方が多いのではないでしょうか。」
「人それぞれご事情が違うのでなんとも言えませんが、おまとめ、借り換えで利用する方が多いようです。おまとめ、借り換えであれば借入額が少額でも、金利が低金利になるメリットがあるので、借り換え、おまとめ利用の方が多いのだと思います。」
「わかりました。」
「他にご質問はありますでしょうか?」
「ありません。」
「では、申込書類を速達で千葉県のご自宅に送らせていただきますので、お申し込みいただけれる場合はご返送いただければ幸いです。本日は、お時間いただきありがとうございました。」
【書類到着】東京スター銀行の担当者から内容の確認連絡
日時:2017年8月31日(木曜日)
申込み書類が速達で到着しました。
同梱物
- 不動産担保ローンお申込み書類のご案内
- 東京スター銀行のご案内
- スターワン取引総合規定
- スター不動産担保ローンのパンフレット
- 金利のご案内
- お申込み必要書類チェックリスト
- ローン借入申込書兼同意書
- お借り入れ先の詳細
- スターワン口座開設申込書兼同意書
- ご返信用封筒
不動産担保ローンお申込み書類のご案内
「同梱してあるお申し込み書類に何があるのか?」の一覧です。
東京スター銀行のご案内
東京スター銀行の紹介パンフレットです。東京スター銀行の理念や経営状態が記載されています。
スターワン取引総合規定
東京スター銀行の商品には「スターワン○○」という名称がついているものがほとんどですが、「スターワン取引」全般の規定集です。取引の説明書のようなものです。読む必要はありません。
スター不動産担保ローンのパンフレット
ウェブサイトなどに掲載されている情報とほぼ変わりません。パンフレットというよりは1枚ものなので、チラシです。
金利のご案内
スター不動産担保ローンの8月時点の金利が記載されています。申込み前に確認しておきましょう。ただし、不動産担保ローンも申込時点の金利ではなく、借入時点の金利が適用されるので、この金利にならない可能性があるということを覚えておきましょう。
お申込み必要書類チェックリスト
不動産担保ローンは必要書類がかなり多いので、抜け漏れがないようにチェックが必要です。担当者がヒアリングに基づいて、私が用意すべき書類にマーカーでチェックをしてくれているので、わかりやすいかと思います。
「給与所得のみ」の方の場合
- ローン借入申込書
- お借り入れ先の詳細
- 住民税課税決定通知書(または課税証明書)
- 住民税納税証明書(直近2期分)
- 所得税納税証明書(直近2期分)
- 固定資産税納税証明書(直近2期分)
- ご本人様が確認できる書類(運転免許証、パスポート)
- 健康保険証
- 住民票(世帯全員・本籍省略)
- スターワン口座開設申込書
「会社経営者」の方の場合
- ローン借入申込書
- お借り入れ先の詳細
- 住民税課税決定通知書(または課税証明書)
- 確定申告書(直近1期分)
- 法人決算書(直近1期分)(科目明細添付)
- 住民税納税証明書(直近2期分)
- 所得税納税証明書(直近2期分)
- 固定資産税納税証明書(直近2期分)
- ご本人様が確認できる書類(運転免許証、パスポート)
- 健康保険証
- 住民票(世帯全員・本籍省略)
- スターワン口座開設申込書
ローン借入申込書兼同意書
こちらが不動産担保ローンの正式な申込書です。この記入内容を基に審査が行われるので、正確に誤字脱字、記載ミスがないように注意して記入しましょう。間違えた場合には訂正印で修正します。
記入事項
- 名前
- 申込金額
- 生年月日
- 性別
- 希望連絡先
- 自宅電話番号
- 携帯電話番号
- 勤務先電話番号
- メールアドレス
- 資金使途
- 資産内訳
- このローン以外の借入金(別紙)
- 連帯保証または連帯債務予定者
- ボーナス返済
- 配偶者
- 扶養義務
- 同居家族
- 居住年数
- 担保提供予定不動産の居住者
- 雇用区分
- 企業区分
- 勤務先
- 従業員数
- 営業年数
- 勤務先所在地
- 部署
- 役職
- 勤続年数
- 年収
お借り入れ先の詳細
申込んでいる東京スター不動産担保ローン以外の借入がある場合は、この一覧に記入します。借り換え、おまとめをする場合には右側の「お借り換え希望」にチェックを入れます。
- 借り入れ先
- 借入残高
- 毎月返済額
- ボーナス返済額
- 借り換え
スターワン口座開設申込書兼同意書
スター不動産担保ローンでは、ローン返済口座はスターワン口座を使う必要があります。そのため、スターワン口座の開設申込書と同意書も返送する必要があります。
【申込書類返送後】
今回は、ここまでしか実行しませんでしたが、この後の流れは
- ローンの本審査
- 1週間以内に本審査結果の連絡
- 来店してご契約
- 登記抹消、登録
- 融資実行
となります。
【レポート】借入までの流れと担当者の対応の評価
担当者の対応:とても良い
担当者の対応は誠実かつ丁寧なものでした。
不動産担保ローンのなかでも、数少ない「銀行」が提供している不動産担保ローンですので、銀行の対応レベルで丁寧に対応していただきました。
とくにヒアリングのときに「注意点」を明確に共有していただけれたのが大きく信頼を感じるポイントです。
- 100万円の借入だと金利は8.0%~9.0%ぐらいになる
- 借入までは約1ヶ月ぐらいかかる
- 諸費用は事務手数料10万円(税別)と司法書士報酬や登記で数万円かかる
・・・
東京スター不動産担保ローンのマイナス面も、申込書が送られてくる前に明確に伝えていただけたので、最終的に「そんなこと聞いてないよ。」とはならないだろうと感じました。
さらに
- 100万円の借入で、借り換えやおまとめでないのであれば、無担保で諸費用が無料のカードローンの方が負担が少ないかもしれません。
と、自社のカードローンを提案するわけでもなく、私の返済負担が小さくなるための提案をしてくれていたので「親身になってくれている」と感じました。
対応・接客面では、全く気になるところはなかったです。
申込手続きのわかりやすさ:良い
インターネットでの申込みから、申込書の内容までわかりにくい点はありませんでした。
申込書は
- 記入例
- ヒアリングを反映した、重要な部分へのマーカー
が用意されていて、かつ速達で翌日には届いていたので、ストレスもありませんでした。
マイナス面は?
諸費用の部分がネックになるかもしれません。
今回、実際に借入までいかなかったのは、100万円の借入で15万円~20万円の諸費用が発生してしまうと、不動産担保ローンを利用する意味が薄らいでしまうのは間違えないでしょう。
- 借入額が多い
- おまとめ・借り換え利用
であれば、十分に諸費用を支払ってもメリットがあるのですが、
- 少額の借入額
- おまとめでも、借り換えでもない
となると、他のローン(カードローンなど)の方が良いケースもあるようです。
まとめ
東京スター銀行の「スター不動産担保ローン」に実際に申込んでみましたが
- 担当者の対応
- 手続きのわかりやすさ
など全く問題ありませんでした。金利や諸費用の部分でニーズが合うのであれば、十分におすすめできる不動産担保ローンと言えます。
東京スター銀行スター不動産担保ローン
スター不動産担保ローンは、東京スター銀行が提供している個人向けの不動産担保ローンです。上限金利が業界トップクラスの低金利で、かつ変動金利・固定金利(3年・5年・10年)と住宅ローンのように金利プランが選択可能です。
融資期間最大20年で最大1億円まで借り入れが可能で、事業性資金以外であれば資金使途は自由なので、おまとめローン、借り換えローンとしてもおすすめの不動産担保ローンです。
担保物件は本人以外の所有物件も対象になります。配偶者、実父母、実兄弟姉妹の所有不動産を担保に借り入れをすることが可能です。銀行の信頼性と低金利、サービスの選択肢の多さなど人気が高い不動産担保ローンです。
東京スター銀行スター不動産担保ローンの特徴
- 銀行の不動産担保ローン
- 個人向けの利用であれば資金使途自由
- 上限金利が低金利
- 変動金利・固定金利(3年・5年・10年)で金利選択が可能
- 最大20年で最大1億円まで借り入れが可能
- 配偶者、実父母、実兄弟姉妹の所有不動産を担保に借入も可能
人気ランキング | 2位 |
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不動産担保ローン名 | 東京スター銀行スター不動産担保ローン![]() |
金融機関名 | 株式会社東京スター銀行 |
本社所在地 | 東京都 |
プラン名 | 不動産担保ローン/変動金利プラン |
下限金利 | 0.85% |
上限金利 | 8.80% |
事務手数料(税込) | 融資金額の2.2% |
金利タイプ | 変動金利、固定金利(3年、5年、10年)選択可能(年1.30%~8.95%) |
申込み可能エリア | 全国 |
申込み可能年齢 | 20歳~69歳 |
その他の申込み条件 | 年収200万円以上の方 |
遅延損害金 | 20.00% |
保証人 | 原則不要。担保提供者の連帯保証が必要 |
申込必要書類 | ご本人さまが確認できる書類(運転免許証など) 収入を証明するもの(源泉徴収票、課税証明書など)納税証明書 不動産関連書類ほか |
- 投稿タグ
- スター不動産担保ローン, 不動産担保ローン, 借入, 流れ, 申込