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不動産担保ローンの金利は、他のローンと同じなのですが「年率(借入利率)」というもので計算されています。ここでは不動産担保ローンの金利について解説します。
不動産担保ローンの金利相場
不動産担保ローンの金利は、無担保ローンのカードローンやビジネスローンと比較すると低金利にせっていされていますが、実際にはかなり幅があります。
- 上限金利だけ見ても、7%台のものから利息制限上限の15%のものまで幅が広いのです。
- 下限金利では2%台のものから8%台のものまであるのです。
なぜ、不動産担保ローンの金利には相場があるのかというと
不動産の担保価値によって、設定される金利が異なるからなのです。
都心の一等地に存在して、年数が経過しても不動産の担保価値が落ちにくい不動産を担保にするのであれば、低金利での融資が可能位なりますし、
逆に相場変動が大きく、数年後の不動産の担保価値が期待できないものだと金利は高く設定しないと審査に通らないということになってしまうのです。
不動産担保ローンの金利というのは、不動産担保の担保価値と将来に渡っての担保価値が維持できるかどうか?さらに融資額によって決まってくるのです。
不動産担保ローンの金利「年率(借入利率)」とは
不動産担保ローンの金利は、「年率(借入利率)」で記載されます。
「年率」は1年間借りた場合の利息のことを言います。
利息 = 融資額 × 年率 / 365日 × 利用日数
で計算できます。
年率10%で200万円を100日借りた場合の利息は
200万円 × 10% / 365日 × 100日 = 5万4794円
ということになります。200万円を3か月ちょっと借りたら、約5万円分の利息を支払う必要があるということなのです。1年借りればそのまま10%の20万円を利息として返済する必要があるということです。
出資法上は、不動産担保ローンの諸費用も含めて計算をする「実質年率」で計算をして、利息上限を超えていないか?確認する必要があります。
実質年率 =(利息+みなし利息)÷ 手渡金額 × 365 ÷ 利用日数
みなし利息
債務者から受取った収入印紙代等の債務締結の費用や、競売費用等の債務弁済の費用など不動産担保ローンの融資を受ける為にかかった費用のこと
金利で不動産担保ローンを選ぶポイント
不動産担保ローンの金利は不動産の担保価値と借入額によって決まるため、どの不動産担保ローンが低金利で借りられるのか?実際の適用金利が審査通過後でないとわからないため比較検討がしにくいのです。
この場合は2つの方法がおすすめです。
上限金利が低金利の不動産担保ローンを選ぶ
上限金利が低金利の不動産担保ローンの場合、その金利よりも高い金利が設定されることはないことと、全体的に金利が低く設定されていることが多いので、有利な金利になる可能性があるのです。
複数の不動産担保ローンに同時に申込んで、適用金利を確認したうえで低金利の方を選ぶ
「○○%~△△%」の幅が大きい不動産担保ローンの場合には、実際に申込んで審査通過後に適用される金利を見ないと、どのくらいの金利が適用されるかわかりません。そのため、はじめから2社、3社に同時に申込んで適用金利を確認したうえで一番有利な条件のところに決めるという方法があります。