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buil2128_128不動産担保ローンは会社の事業資金に活用するというケースがあります。今回は不動産担保ローンを事業資金・資金調達に活用するケースについて解説します。

法人向けの不動産担保ローンも多い

不動産担保ローンは、個人向けのものと法人向けのものがありますが、基本的に担保にできる不動産を持っているという意味では、法人が利用するケースも多いのです。

また、不動産担保ローンは不動産の担保によっては

  • 大きな金額を借りれる
  • 金利が低金利
  • 担保があれば審査が甘い

という特徴があるため、事業資金や資金調達に利用しやすいローンなのです。

ケース1.不動産会社が仕入資金に利用する

再販業者の場合

安く中古物件を仕入れて、リフォームをして、リノベーション物件として売却することで利益を出します。

この中古物件を仕入れる段階で仕入資金が不足するケースがあるのです。このときに仕入予定の物件を担保にした不動産担保ローンを利用して、売却後返済するという短期の資金調達に利用されます。

売却までの短期間なので、つなぎ融資目的の不動産担保ローンと言えます。

競売物件購入業者の場合

競売物件を購入する場合、入札時にも一定の資金が必要になります。また、入札後も1ヶ月以内に資金を入金しなければなりません。

このときにも不動産担保ローンによる資金調達をするケースがあります。

不動産ディベロッパーの場合

不動産ディベロッパーは、土地を購入して、その時にビルや店舗、マンションなどを建てて売却して利益を出すビジネスモデルです。

この土地を仕入れる段階で仕入資金が不足するケースがあるのです。このときに仕入予定の土地を担保にした不動産担保ローンを利用して、売却後返済するという短期の資金調達に利用されます。

ケース2.自社ビルを持っている法人の資金調達

不動産担保ローンは、無担保のビジネスローンよりも金利が低金利で借りることが可能です。担保がある分、借入額も数倍、数十倍で借りられ、かつ20年、30年という長期で借りることが可能です。

場合によっては、銀行融資よりも好条件で借りられる可能性もあるのです。

そのため、長期の資金繰りの選択肢として、自社ビルを保有している企業は不動産担保ローンを選択することがあるのです。

ケース3.社長所有の不動産を担保にする資金調達

色々な理由で銀行融資やビジネスローンの審査に通らないことも起こりえます。

  • すでに借入額が過大になっている
  • 赤字決算
  • 税金未納
  • 起業して間もない
  • 返済遅延などの返済事故を起こしている
    ・・・

銀行融資やビジネスローン審査に落ちてしまった場合の選択肢として、社長が所有している自宅や不動産を担保として、銀行から資金調達をするケースがあります。

個人事業主や中小、零細企業で経営が苦しいときに社長個人の所有する自宅や不動産を担保にすることもできるのです。

ケース4.不動産投資をする不動産投資家

不動産投資をする個人や法人の場合には、自己資金で購入するケースはほとんどありません。

基本的には自己資金を少なく、不動産を購入するのが一般的です。自己資金を少なくして、大きな物件を購入すればレバレッジが最大化されることになります。

1億円の自己資金があっても、1億円の物件を購入するときには1000万円の頭金で、残りを不動産担保ローンで借りていれば、10億円分の物件を購入できるのです。

ケース5.元金返済を軽減するための借り換え目的

銀行融資やビジネスローンを利用中で毎月の返済が利益を圧縮してしまっている企業の場合、不動産を持っていれば、不動産担保ローンに借り換えるという選択肢もあります。

  • 金利が低金利になる
  • 返済期間が長くなる

ため、毎月の返済額が軽減できるのです。

毎月の返済が小さくなることで、キャッシュフローが良くなる可能性があります。

まとめ

不動産担保ローンは事業資金としての活用方法は色々な方法があります。

銀行融資やビジネスローン審査に通らない状況でも利用できるのが、最大の強みである一方、担保になる不動産がなければ利用できないという弱点もあります。

事業資金での不動産担保ローンの活用を考えている方は、担保評価や資金使途について気軽に金融機関に相談してみることをおすすめします。かなり柔軟に活用できるはずです。

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